超久しぶりの更新です。
まだ生きており、ボウリングも継続しており、ローダウンにも挑戦し続けており、ある程度は回転数も増えていますが、自分で納得する投球にはまだ到達していません。
 
ところで、表題のことをボウリング仲間から知らされ、ネット上でも今話題になっています。
私は以前のブログにも書いていたように、プロ選手(特に男子プロ)がリスタイを使うことに反対です。
とは言え、最近の男子のシードプロは一部のシニアボウラーを除き、殆どの選手が素手なので、ルール改定後も特に変化はないと思いますが、女子の方はかなりの変化が予想されます。
 
女子のトップに君臨する松永も姫路もリスタイを着けているからです。
姫路の方はメカテクではなく、手首のブロークンを防ぐ程度(手首まっすぐ)のリスタイなので、それほど苦労しないような気がしますが、松永は完全にメカテクの力で今の回転数を得ているので、メカテクを外したら、ボールスピードは維持できても回転数は明らかに落ちるので、スピードと回転のバランスが悪くなってしまいます。
スピードを落とす方法も有りますが、これも簡単ではなく、ボールのパワーも落ちてしまいます。
 
このことから分かるように、リスタイやメカテクは、非力な女子や体力が落ちたシニアでも、ある程度の回転数を生み出すことが出来る”補助具”です。
アマチュアの世界では許されても、賞金を貰うプロの競技では、自分の力だけで勝負するのが当然と言えば当然です。
特に日本のボウリング競技の場合、アマチュアとプロのレベルの差が少ないと言われる原因の一つが補助具の利用が認められていることだと言えます。
 
また、プロボウラーの寿命が長いことも、悪い言い方ですが「補助具でごまかせる」ということも言えると思います。
一般的に、高い技術と強い体を維持しないとトップで活躍できないスポーツ(格闘技・水泳・陸上・テニス・サッカー・野球・スケート等)の選手寿命は短いです。
 
ボウリングという競技で勝つ為の一番重要な要素は、「再現性」です。
いわゆる”ストローカー”の代表者と言えるウォルター・レイやノーム・デュークが全盛期だった時代は、再現性だけで勝てたかもしれませんが、現代のスポーツ・コンディションでハイレベルな戦いをする為には、再現性は当たり前で、それプラス「強いボール」を投げられる必要があります。
強いボールとは、高速・高回転のボールです。それを実現する為の一番有効な投法は両手投げです。
PBAのベルモンテがその代表ですが、日本でも両手投げのプロが出始めています。
 
そしてもう一つ、現在の主流とも言えるものが、手首の「カップ&ブロークン」により高回転を実現させる投法で、日本では「ローダウン」と言われているリリースです。
 
「Yahoo知恵袋」に、この話題に関する質問があり、回答者の一人が、「リスタイを禁止すると手首を怪我する選手が増えるだろう」という意見を投稿していましたが、私は完全には否定しませんが、私の知人で、素手でカップリストを維持しようとして腱鞘炎になった人も居ますが、メカテクを着けているのに手首を痛めた人も居ます。
確かに、スイングの間中ずっとカップを維持しようとすると、ボールの重さや遠心力に負けないくらいの強い筋力が必要であり、下手をすると腱鞘炎になる可能性はあると思います。
しかし、リリースの直前にカップしブロークンする、「一瞬カップ」なら屈強な筋力の無い女性でも可能であり、手首を痛める可能性は低いと思います。
 
一瞬カップは、簡単に習得する人も一部には居るようですが、私も含め、基本的には習得が非常に難しい技術です。
リスタイ禁止をきっかけに、日本のプロボウラーのレベルが上昇し、PBAのようにハイレベルで面白い試合が見られるようになれば良いと思いますが、それを実現する為には、ルール改正だけでは不十分で、JPBAの谷口会長が「トーナメントの数を増やしたい」と言っていましたが、それも重要ですが、賞金をもっと上げる為のスポンサー獲得も重要だと思います。