私がマイボウラーになった頃は、リスタイを着けたいわゆる”ストローカー”でした。
(今でもストローカーを脱していないかも?)

リスタイは2~3年で外しましたが、私のベスト・スコアが出た時は、いわゆる”オールドスタイル”で投げていた頃です。(もう何年も更新していない)

ボウリングで安定してハイスコアを打つためには、コントロールが一番重要だと思います。
だから、リスタイやメカテクで手首を固定したストローカーの方が安定していると思われます。
しかし、それはアマチュアレベルか日本のプロレベルなら通用する話です。

日本とは比較にならないくらいすそ野の広いアメリカのボウリング界の頂点であるPBAツアーで、TV決勝にいつも残っている顔ぶれには、リスタイやメカテクを着けている選手は皆無です。
女子プロでも着けていない選手の方が多いと思います。

それはなぜでしょうか?
彼ら、彼女らにとっては、「必要ない」し、逆に手首を固定してしまうと「手首のスナップを利かしたハイレブ投球ができない」から、だと思います。

日本でも最近は川添将太をはじめ、ストローカーではない素手で投げる選手がトップに位置する時代になってきましたが、その川添でもPBAでは通用していません。
それだけアメリカと日本のボウリングのレベルに差があるのです。
(日本のプロがPBAで優勝する日が来てほしいものですが)

ところで私はアマチュアだし、今さらプロを目指す年でもないので、アマチュアレベルで勝つことを求めるのなら、メカテクを着けてオールドスタイルで投げるのが近道かもしれません。
しかしそうしないのは何故か?
「カッコよくない」からです。

「カッコいい」ということは、どんなスポーツでも、非常に重要な要素だと思います。
先のPBAのトッププロにしてもやはりカッコいいです。
両手投げのベルモンテは非常に強いですが、私はあまり憧れないのです。
それはイマイチカッコ良くないからです。
それに対し、フェーガンやトミー・ジョーンズ、最近ではイギリスのドム・バレットのフォームはカッコよくて、ボールも強く、憧れます。

アマでも上手い人はいっぱいいます。しかし、上手くてカッコいい人は少ないです。
最近ローダウン投法が普及してきて、肘を大きく曲げてボールを抱え込み、ロフトぎみに投げてある程度のスピードとハイレブを実現している人を見かけます。
確かにボールは強いので、よくピンを倒しますが、バックスイングは小さく、スペアをとる時も同じ投げ方で、決してカッコよくないのです。

ローダウンの定義は難しいですが、前述の投げ方は、私はローダウンではないと思います。
手首と肘を柔らかく使い、鞭のようにしならせる投げ方で、一番典型的な人はクリス・バーンズだと思います。
彼もカッコよくて実力も実績もあるトッププロの代表です。

だから私もカッコよくて上手い人を目指します。